ESDの10年 地球市民会議

テーマ紹介1.

防災教育と気候変動教育

Education for Disaster Risk Reduction and Climate Change
竹本和彦
国連大学高等研究所上席研究員
「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム理事
テーマ概要 2009年のドイツ・ボンで行われたユネスコの中間年会合の中で、自然災害や気候変動に対応しうる社会を作る人材づくりとしてESDが掲げられています。
2011年3月の東日本大震災を受けその実践例としてどのようにRCE仙台広域圏(やACCU、大学等の研究機関)が取り組んできたか、また、アジア太平洋地域のRCEのネットワークでの取り組みを共有しあうことで、防災教育のなかでのESDの実践にフォーカスをしぼり、アジアや日本全体でのこれからのあるべき方向性を探ります。
本テーマの
2012年の獲得目標
自然災害に対応する社会づくりのために、ESDやRCEが果すことのできる役割を明確にする。
これまでの
討議内容
11月28日の「ESDテーマ会議2012」がこのテーマの討議キックオフとなります!
11月28日ワークショップのご紹介
実施詳細 1)開始挨拶
2)パネルディスカッション・各パネリストの発表(各20分)
  • 1.UNESCOの推進する気候変動教育
  • 2.CEEとしての気候変動・防災教育の実践(逐次通訳あり)
  • 3.RCE仙台広域圏の実践
  • 4.ACCU「みんなひとつプロジェクト」
3)質疑応答
4)ディスカッション(議論のポイント(案))
  • ・プロジェクト実践を通して実感した効果、変化など
  • ・国際的な枠組みと地域での取り組みの共通点、相違点
  • ・気候変動や災害とESDの位置づけ。防災、気候変動に対応するためESDの役割とは
  • ・今後(2014年に向けて)の本テーマの方向性
5)総括
ゲスト(予定) 【コーディネーター】及川幸彦(気仙沼市教育委員会 副参事兼指導主事)
  • ・小金澤孝昭(仙台広域圏ESD・RCE運営委員会委員長)
  • ・カルティケーヤ・サラバイ(インド・環境教育センター(CEE)所長)
  • ・望月要子(UNESCO, ESDセクション、プログラムスペシャリスト)
  • ・柴尾智子(公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU) 事業部次長)
実施会場 国立オリンピック記念青少年総合センター セミナー棟内研修室
※部屋割については当日の会場案内をご確認ください。

テーマ紹介2.

生物多様性とESD

Biodiversity, our life and ESD
名執芳博
財団法人長尾自然環境財団上級研究員
「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム理事
テーマ概要 生物多様性条約第10回締約国会議(CBD-COP10)」の成果のフォローアップと「国連生物多様性の10年」との連携を積極化させ、「生物多様性」という概念が、「生活」と「社会」の基盤であることを「自分ごと化」し、それぞれが出来ることを「行動化」し、生物多様性を基盤とした地域づくりを推進することで、政府が目標とする「生物多様性の主流化」した状態を「見える化」することに貢献します。
本テーマの
2012年の獲得目標
生物多様性を日本の社会においていかに主流化していくかを考えるために、今年は「生物多様性を用いた地域づくり」、「生物多様性と生活」に焦点を当てた事例を通じて、ESDによる生物多様性の見える化手法を検討します。
これまでの
討議内容
9月7日にプレワークショップを開催し、以下の様な視点を整理しました:
  • ・生物多様性を考えるプログラムについて「対象者=子ども」にフォーカスして考えることで、”生物多様性とESDの主流化”という課題における「大人」や「社会」が果たすべき役割が見えてくる。
  • ・「生物多様性&ESDは地域社会をつくる根幹だ」という概念を持ち、広く他のテーマとの連携を意識する。
11月28日ワークショップのご紹介
実施詳細 1)開会あいさつ
2)事例報告(事例)
  • ・一般を対象に、「人と自然のつながりづくり」における成果や課題、ネットワークを作る仕掛けなどの総括的な視点
  • ・都市部における生物多様性に焦点を当てた事例
  • ・里山における生物多様性に焦点を当てESDを前面に出している事例
  • ・里海そして震災からの環境復興を目指す事例
  • ・湿地における生物多様性に焦点を当て、子供リーダーを育てたり、交流を通じて他地域や世界とつながる事例
  • 3)休憩プラスグループ分け
    4)グループディスカッション
    5)休憩1
    6)ファシリテーターと5人の登壇者によるパネルディスカッション
    7)休憩2
    8)総括
ゲスト(予定) 【ファシリテーター】川廷昌弘(CEPAジャパン代表/博報堂広報室CSRグループ部長)
  • ・大野正人(日本自然保護協会教育普及部 部長)
  • ・前園泰徳(福井県勝山市 環境保全推進コーディネーター/東邦大学理学部非常勤講師)
  • ・川上典子(NACOT:Nacs-J 自然観察指導員 東京連絡会代表)
  • ・畠山 信(NPO法人森は海の恋人 副理事長 )
  • ・中村玲子(ラムサールセンター事務局長)
実施会場 国立オリンピック記念青少年総合センター セミナー棟内研修室
※部屋割については当日の会場案内をご確認ください

テーマ紹介3.

持続可能な生産と消費

Sustainable Production and Consumption
川嶋 直
財団法人キープ協会環境教育事業部シニアアドバイザー
公益社団法人日本環境教育フォーラム常務理事
「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム理事
テーマ概要 環境負荷の低いライフサイクル社会の実現をはじめ、人的資源をはじめとする社会資源の最適配分と活用を目指すために、企業・消費者団体・労働組合など、多様なステークホルダーが実践する「連携」と「学び」の場をクローズアップします。
本テーマの
2012年の獲得目標
企業・消費者団体・労働組合などのステークホルダーが現在抱いている問題意識を共有し、そのうえで改めて課題・問題点を析出し、2014年までに解決すべくその道筋を検討します。
これまでの
討議内容
8月31日にプレワークショップを開催、また有識者へのヒアリングを展開しました。
11月28日ワークショップのご紹介
実施詳細 1)総合司会川嶋による開会あいさつ
2)基調報告(関正雄)
関様より本日の議題の解題と人選の理由をいただきます。
3)各登壇者からの報告(15分×4名)
4)休憩プラスグループ分け 
5)グループディスカッション
6)ファシリテーターと登壇者によるパネルディスカッション: 30分
グループディスカッションでの討議内容をそれぞれの登壇者が持ち帰り、実現にあたっての課題やそのための道筋などをお示しいただきます。
7)川嶋による総括
ゲスト(予定) 【ファシリテーター】関正雄(株式会社 損害保険ジャパン 理事、CSR統括部長)
  • ・松田陽作(日本労働組合総連合会総合政策局社会政策局部長)
  • ・寺田良二(株式会社あらたサステナビリティ認証機構取締役)
  • ・古谷由紀子(公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会 常任顧問)
  • ・宮本武(一般社団法人グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク事務局長)
実施会場 国立オリンピック記念青少年総合センター セミナー棟内研修室

テーマ紹介4.

歴史文化遺産と人材育成

Historical and Cultural Heritages: Preservation, and Application for Education
福井昌平
株式会社コミュニケーション・デザイニング研究所代表
「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム理事兼任事務局長
テーマ概要 「世界遺産」の保全と教育的・観光的運用には、多くの専門家の「つながり」が求められていると同時に、それを支える「知」と「情」と「志」をもった市民の「つながり」が大切です。「世界遺産」が多様な価値を有する様に、それを巡るESDの役割を「地域モデル」と「ナショナルセンター構想」として実践的にアプローチします。
本テーマの
2012年の獲得目標
「世界遺産とESD」の実践を推進する上での、「地域内での重層的なつながり」と「地域を超えたつながり」の可能性について討議します。
これまでの
討議内容
奈良教育大学との共催でプレワークショップを開催し、「世界遺産とESD」の実践を推進する上での、「地域内での重層的なつながり」のモデル事例としての「奈良モデル」と、「地域を超えたつながり(ナショナルセンター)」の可能性について討議を進めてきました。新しく価値を作ろうとするのではなく、「既にもうある」素晴らしい奈良県の歴史文化遺産という“資産”を活用するために、県内のマルチステークホルダーが協働する仕組みについて、そして日本全国の世界遺産都市との連携手法について、話し合いが進んでいます。
11月28日ワークショップのご紹介
実施詳細 1)開会あいさつ(全体進行役・福井)
2)奈良教育大学の取り組みとナショナルセンター構想について(加藤奈良教育大学副学長)
3)事例報告15分+質疑応答5分)×5事例
  • 1.奈良モデル
  • 2.大牟田または九州協働モデル
  • 3.大田市(石見銀山)モデル
  • 4.平泉モデル
  • 5.八名川小(深川)モデル
4)休憩
5)ファシリテーターと5人の登壇者によるパネルディスカッション
・・・5つの事例発表を受けて、以下の様な論点についてディスカッションを行い、会場の意見も取り入れながら取りまとめを行う。
  • ・「歴史文化遺産」を生かした「ESD」の役割と意義
  • ・「学校教育」と「地域教育」の融合視座
  • ・「教育」と「観光(及び地域振興)」の融合視座
  • ・今後のネットワークの拡大と充実について
ゲスト(予定) 【共同ファシリテーター】中澤静男(奈良教育大学 持続発展・文化遺産教育研究センター専任講師)
  • ・加藤久雄(奈良教育大学副学長)
  • ・安田昌則(福岡県大牟田市教育委員会指導室長)
  • ・大國晴雄(島根県大田市教育委員会教育長)
  • ・千葉信胤(平泉文化遺産センター所長補佐)
  • ・手島利夫(江東区立八名川小学校長)
実施会場 国立オリンピック記念青少年総合センター セミナー棟内研修室
※部屋割については当日の会場案内をご確認ください。

テーマ紹介5.

貧困撲滅と社会的公正のための教育

Education for Poverty Reduction and Social Justice
廣野良吉
成蹊大学名誉教授、元国連経済社会理事会開発政策委員会議長、ESD-J顧問
「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム理事
テーマ概要 経済のグローバル化の中で、途上国と先進国ともに経済成長が促進され、一人当たりGDP、基礎教育・飲料水・衛生へのアクセスは尾は大幅に改善されたが、大半の途上国での貧困削減の進展は遅延し、先進国を含めて手若者の失業率・貧富の格差は上昇している。これらの課題は最早社会問題化しており、今後各国での政治不安は増幅される見通しの中で、各国政府、市民社会は迅速に対応策を考えなければならない。本分科会では立場が異なる市民社会の実践家から、その対応策とそのための教育の在り方の提言を中心に議論し、各国及び「国際社会の持続可能な発展に貢献したい。
本テーマの
2012年の獲得目標
経済のグローバル化が先進国、途上国共にもたらした、深刻な「貧困と格差の拡大」「社会的不公正の拡大」を是正する市民社会と政府の役割を、ESDの視点に立った提言活動として組織化します。
これまでの
討議内容
有識者によるコアワーキングチームを組織し、本テーマワークショップとしての提言をまとめています。この提言書は10月に開催された開催された世界銀行・国際通貨基金の年次総会のCSOフォーラムや関連の会合などで発表していく予定です。
11月28日ワークショップのご紹介
実施詳細 1)イントロダクション(20min):廣野良吉
提言書の概要・作成プロセス紹介と問題提起
2)キーノートスピーチ (40min)
Prof.ウー・チーン
中国の貧しい農村における女性の技能教育の普及を通じて貧困削減と社会的公正の実現に取り組んでいる事例をお話いただきます。
3)有識者からのコメント(45min=15min×3)
  • ・古沢広祐(JACSES代表理事)環境と開発、経済の視点から
  • ・今井麻希子(IUCN-CECメンバー)ジェンダー・生物多様性の視点から
  • ・森 一彦(275研究所主任研究員)ビジネスの視点から
4)全体討議(75min)
提言書をまとめた研究会コアメンバーを中心に全体討議を行います。
ゲスト(予定) 【ファシリテーター】星野智子(一般社団法人環境パートナーシップ会議 副代表理事)
  • ・ウー・チーン(北京外国語大学、英語学科教授/北京農家女文化発展センター、委員/雑誌「Rual Women Knowing All (現、Rual Women)」アドバイザー、基金調達担当)
  • ・古沢広祐(「環境・持続社会」研究センター(JACSES) 理事)
  • ・今井麻希子(IUCN-CEC(国際自然保護連合教育コミュニケーション委員会)メンバー)
  • ・森一彦(275研究所主任研究員)
実施会場 国立オリンピック記念青少年総合センター セミナー棟内研修室
※部屋割については当日の会場案内をご確認ください。






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